ソーシャルメディアの台頭

2010年facebookは、米Googleのアクセス数を抜き去り全世界で4億人を超えるアクティブユーザーを抱える世界最大のメディアサイトとなる。

この影響により2011年は、ネット人口のうちのごく少数のアルファーブロガーが情報発信をはじめ、その記事に影響された多数のブロガーがブログ記事を公開して情報が拡散していくという流れがさらに加速することでしょう。

私たちは自らが情報をくまなく探さなくても、同じ情報を探しているであろう「フレンド」をつくれば良いのです。また個人の趣味趣向を判断するアルゴリズムが進化して、パーソナライズされたニュース記事、広告を表示する機能も既に実装されています。

急速に伸びるサービスは急速に衰退するという傾向があり、私にはfacebookeを含め新サービスに参入・投資を行うことに対して懸念点があります。それはfacebookはまだ不安定であると言えることです。Second Lifeや結果的に数社しか残らなかったSNSのように、メディアが煽りすぎ過大評価され、投資をしたのにその恩恵を十分に受けられないまま終わってしまうという結末を避けなければなりません。

小企業であれば身動きは取りやすいので波に乗るためのスピードという意味の参入障壁は低いかもしれません。しかし中規模の企業であれば図体が大きいだけに動きが遅く、その上競合がひしめく中で新サービスの波にうまく乗るのは困難です。また大企業であるほど大きな投資を用意できる代わりにスピードは劣るはず。
「WEBはスピードが命」という言葉を間に受けた大手企業の熱狂的な担当者は大きな投資をスピーディに失うという最悪のリスクを必ず考慮しなければなりません。

私は過去にこうした失敗を多数見てきました。

しかしながら「会心の一撃」を秘めるソーシャルメディア。どう乗りこなすかの現時点の答えは「成功事例をマネしても失敗するから答えは無い。」ということです(笑)。その中でも成功者の共通点として見い出せたいくつかのポイントをご案内します。

オンラインツール
ソーシャルメディアはオープンソースが基本であり、非常に便利なオンラインツールが多数公開されていて、新たに生まれ続けています。工数のかかる運用負荷をかなり軽減することができます。
キャンペーンをひねりだす
「抽選で100名様に無料招待券プレゼント」といったオフライン広告のような容易な発想ではなく、ユーザーが参加することによるメリットを基本に、ユーザーが応募したくなるような「オンライン特有の仕組み」を作ってください。「それ、紙媒体でもできますよね?」と感じるキャンペーンであってはなりません。
また、キャンペーン応募数の増加がゴールではありません。売上を上げるために情報を拡散させることがゴールだということを忘れてはいけません。
スパムは無意味
SEO同様、近年のWEBサービスはスパムを排除することを最重要課題としています。一時的に利益の見込めるスパム行為であっても中期的に見て無駄な投資で終わるので避けるべきです。また、ソーシャルメディアは人と人のつながりがテーマです。人を騙す行為はテーマに反し結果的に成功とは逆の方向へ向かうでしょう。

著者プロフィール

落合 豊 フリーランスディレクター | 制作やコンサルティング、メルマガに関する お問い合わせはこちら

WEB制作歴10年。大手・中小企業・官公庁系サイトに、売上・アクセスアップを目的とした制作・運用に従事。広範囲のWEBマーケティングに精通し一過性の手法ではなく継続的でいて前衛な施策を得意とする。

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